「捜査一課」だらけになっちゃったテレビドラマ。
(2017年4月24日)

カテゴリ:メディアとか

テレビドラマは殆ど見ないんだけど、どんな番組が見られているかは一応気にする。

で、「逃げ恥」などのヒットはあっても、基本的に若年層向けは元気がなく、高齢者が見てくれないことには世帯視聴率は上がらないこともわかってはいる。

というわけで、「相棒」のような刑事ものや、「ドクターX」のような医者ものが安定的で、その辺りにテレビ朝日が強いのも知識としては知っているが、前者は旅先で1.2度見たくらいで、後者は未見だ。

でも、さすがにこのクールの刑事ものの多さは凄いんだなと思う。

4/22時点での平均視聴率ランキングというまとめページがあるんだけど、1,2,3,4,7位が刑事ものだ。そして、やたらと警視庁が舞台になっている。しかも捜査一課。

捜査一課といえば、「泣く子も黙る」的なポストだ。しかも、400人近い大所帯を束ねるというんだから、「日本最強の課長」と言ってもいいんじゃないか。

では、今のテレビではどんな捜査一課長がいるんだろうか?というわけで、捜査一課に関係しそうなドラマだけで調べてみた。

「緊急取調室」(テレビ朝日)      三上市朗

「警視庁捜査一課長」(テレビ朝日)内藤剛志

「小さな巨人」(TBS)香川照之 (前課長)春風亭昇太

「警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日)不明

何がすごいって、テレビ朝日だけで3つもあるわけで、いまは「相棒」がお休みだけど、これが「9係」と入れ替わるのか。これだけお世話になっていたら、もう朝日は捜査一課にはアタマ上がらんのじゃないのか?と心配になるくらいだよ。

しかし、TBSもすごい。昇太の後任が香川照之って、捜査一課じゃなくてもそんな組織の部下は辛いと思うぞ。

米国のテレビ界では相当昔から「ドラマのネタに困った時にはプロフェッショナル」というのがあるらしい。ここでいうプロは「警察」「医療」「司法」というわけで、そう考えてみると、「白い巨塔」というのは、その辺りのエッセンスが詰まっているから名作なんだろうな。

ただ、今の日本のテレビ界は「ネタに困った状態」が定例化したのかもしれない。というか企画会議で「また捜査一課かよ」という突っ込みをしないで進んでいくテレビ朝日の現実主義は大したもんだと思った。

しかし、気になるのは現場の反応だ。捜査一課の皆さんはこういうの見てるだろうか。

もしかしたら「やっぱ昇太が課長は勘弁してほしいよな」「おれは内藤剛志ならついていくかな」とか会話しているのか。しかも、それが退屈な張り込みの間の話題だったりするんだろうか。

そして捜査二課やその他の方はどう思うのか。「また一課かよ」というわけで、ムズムズするのか。

誰か、捜査してくれ。