昨日、花屋に立ち寄った。アジサイもきれいだったが、一足早くヒマワリだ。夏を先取りするのはいいが、わざわざ梅雨を急ぐこともないし。
で、昼間にテレビを見ていて、シーブリーズのCMで、「ああ、福士蒼太?でも花王に出てなかったっけ?」と思って調べようとして、気づいた。そうだ、中川大志じゃないか。
昨年も同じようなことをしていた気がする。
「福士蒼太 中川大志」で検索すると、山ほど比較写真が出てくるけど、顔つきだけじゃなくて、CMタレントとしてのポジションが似てるんだろうな。
タレントの選定って、結構シンプルで、福士蒼太の場合はもちろん「爽やか」「フレッシュ」がキーワードだろう。花王のリセッシュ、アサヒの三ツ矢サイダーなど、実にわかりやすい。Fit’sに出ていたこともある。
中川は今年の「AOKI」のフレッシャーズキャンペーンに出ている。そう、おじいさん・おばあさんまで出てくるんだけど、ああいうのがリアルなんだろうなと思った記憶がある。で、調べてみたら福士は少し前に「はるやま」のフレッシャーズキャンペーンだったようだ。やっぱ、フレッシュがカギなんだ。
そのまま、テレビを見てたら花王が「汗臭菌」をテーマにした潜在のCMをやってた。「ああ、花王ね。福士蒼太か」と思ったら、長谷川博己だった。いや、彼は歳も離れているし、全然違うキャラクターだと思うんだが、このCMについてはそうとう「爽やか」イメージに振っている。ヘアメイクもそうだし、シャツはもちろんホワイト。
うっかりしていると、この季節のCMはすべてが福士蒼太に見えてしまう。
夏が近づいてくるが、その前には梅雨がある。日本の夏は高温多湿だ。そして、青春の爽やかさは、臭いと紙一重である。というか、大概の場合、汗は臭い。
「汗なんかかかないし、仮にかいても臭くない」
テレビ画面の中だけでもいい。そんなイメージのする若い男性タレントは貴重だ。もちろん、ルックスのいいタレントは山ほどいるが、アニメーションから抜け出してきたような福士蒼太の空気感は独特だ。そして中川大志がシーブリーズなのもよくわかる。
彼らは日本のCM界における「夏の守護神」のような感じだろう。彼が出てくるかぎり、テレビ画面は汗を知らない。
ちなみに、長谷川博己が出ているアタックネオ「抗菌EX Wパワー」は「汗臭菌増殖ゼロへ」が売り物だが、同じアタックネオでも「スーパークリアジェル」は訴求ポイントが違う。
こちらは「部屋干しの生乾き臭、撃退!」ということで、タレントは五郎丸だ。まあ、人気の彼といえども「汗臭」についてはまあ仕方ないだろう。
このあたり、タレント起用では結構悩んだんじゃないかと想像するだけでおもしろい。
「いやぁ、さすがに五郎丸でも汗はかくし」
どんな話があったのかもしれないが、とにかく梅雨を前にして、もうマーケティングは夏真っ盛りなのだった。